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入浴用いすの荷重試験、耐久性試験(JIS T 9260)

目的

福祉用具の入浴用いすは浴室の中で体を洗ったり、シャワーを浴びたりするときに腰かけて使用するもので、使用中に破損すると大事故につながります。
JIS T 9260「福祉用具-入浴用いす」では強度試験、耐久性試験にて通常使用における強度や繰り返し使用における耐久性を評価します。

※浴槽内で使用するいすは、JIS T 9259「福祉用具-浴槽内いす」で規定されています。
※介護保険制度における福祉用具は原則レンタル支給となりますが、再利用に心理的抵抗感が伴うもの、使用により形態・品質が変化するものは「特定福祉用具」として販売対象になり、入浴用いすは「特定福祉用具」に該当します。

試験概要

試験体を水平な平面に静置し、各部に規定の荷重、時間、回数を各方向に加える。

座面

座面への鉛直荷重試験 座面の耐久性試験
負荷位置 座面後縁の中央部から175mm前方の位置
荷重 1300N(直径300mmの座面用砂袋の質量を含む) 950N(直径300mmの座面用砂袋の質量を含む)
時間、速さ、回数 10秒×10回 毎分40回を超えない速度×12500回
性能 各部に使用上支障のある破損、変形、緩み及び外れがない。
座面への鉛直荷試験,耐久性試験,座面用砂袋

座面への鉛直荷試験、耐久性試験

背もたれ

 背もたれへの水平荷重試験背もたれの耐久性試験
負荷位置背もたれ中央部上端から100mm下の位置又は最も負荷がかかると想定される位置
荷重560N330N
時間、速さ、回数10秒×10回毎分40回を超えない速度×12500回
性能各部に使用上支障のある破損、変形、緩み及び外れがない。
背もたれへの水平荷重試験,耐久性試験,転倒防止

背もたれへの水平荷重試験、耐久性試験

ひじ掛け(水平方向)

 ひじ掛けへの水平荷重試験ひじ掛けの耐久性試験(水平方向)
負荷位置ひじ掛けの最も破損しやすい位置
荷重400N200N
時間、速さ、回数10秒×10回毎分40回を超えない速度×12500回
性能各部に使用上支障のある破損、変形、緩み及び外れがない。

ひじ掛け(鉛直方向)

 ひじ掛けへの鉛直荷重試験ひじ掛けの耐久性試験(鉛直方向)
負荷位置ひじ掛けの最も破損しやすい位置
荷重800N400N
時間、速さ、回数10秒×10回毎分40回を超えない速度×12500回
性能各部に使用上支障のある破損、変形、緩み及び外れがない。

ひじ掛けへの水平荷重試験、
耐久性試験(水平方向)

ひじ掛けへの鉛直荷重試験、
耐久性試験(鉛直方向)

問い合わせ先

生活産業資材事業本部
東京生活用品試験センター TEL:03-5669-1382
大阪生活用品試験センター TEL:06-6577-0124
こちらのお問合せフォームよりご連絡ください。