抗菌性試験(JIS K 6400-9:非繊維)|SIAA基準 軟質発泡体の抗菌評価
抗菌性試験(JIS K 6400-9)とは?
JIS K 6400-9(軟質発泡材料− 第9部:抗菌効果の求め方)は、スポンジやウレタンフォームなどの軟質発泡材料の抗菌性を評価する試験方法を定めた日本産業規格です。本試験は、内部に空隙をもつ材料(軟質発泡体)に対して、液中で振とうしながら培養を行うことで抗菌性能を定量的に評価します。なお、一般的なプラスチックや金属などの非多孔質で平滑な製品については、JIS Z 2801による評価が適用されます。
JIS K 6400-9とJIS Z 2801の違い
JIS K 6400-9とJIS Z 2801は、いずれも非繊維製品の抗菌性試験ですが、材料構造に応じて使い分ける必要があります。
| 項目 | JIS K 6400-9 | JIS Z 2801 |
| 対象材料 | 軟質発泡体 | 非多孔質・平面材料 |
| 培養状況 | 液中で振とう | フィルムで密着 |
| 評価対象 | 材料内部を含めた全体・表面 | 材料の表面 |
| 用途例 | スポンジ製品、ウレタンフォームなど | プラスチック、金属、セラミックス製品など |
JIS K 6400-9の対象製品
本試験は以下のような製品に適用されます。
- スポンジ製品
- ウレタンフォーム
- クッション材 など
試験方法
JIS K 6400-9では、試験片を菌液中で振とう培養し、培養後の生菌数を測定することで抗菌性能を評価します。
対象菌種
黄色ぶどう球菌、大腸菌
試験試料
表面積の合計が32cm2となるように調整
サンプルサイズの例(1菌種あたり)
試験の流れ
- 試験試料を表面積の合計が32cm2となるように調整し、試験容器に投入する。
- 試験菌液10mLを添加する。
- 35℃で24時間振とうして培養する。
- 試験液を回収し、混釈平板培養法により菌数を測定する。
- 下記の式により抗菌活性値を算出する
抗菌活性値=
「無加工の24時間後の生菌数(対数値)」-「試験試料の24時間後の生菌数(対数値)」
※無加工品が準備できない場合:
「対照区の生菌数(菌液のみ)」を基準にして算出
判定基準
抗菌活性値 2.0以上
※2.0とは、対照試料と比べ生菌数を1/100に抑制させたことを意味します。
抗菌活性値のイメージ
対照試料:10⁶個(100万個)→ 試験試料:10⁴個(1万個)
細菌の数を1/100に抑制 → log 102 = 2.0
従って、抗菌活性値は2.0となります。
抗菌活性値3.0であれば、対照試料と比べ生菌数が1/1000であることを意味します。
SIAAマーク試験に対応
本試験は、SIAA(一般社団法人 抗菌製品技術協議会)が運用するSIAAマーク制度における評価試験に採用されています。SIAAマークは、抗菌性能、安全性、品質管理の基準を満たした製品に表示される認証マークです。ボーケンでは、SIAAマーク登録に必要な抗菌性試験が実施可能です。
試験のご依頼について
試験をご依頼の際は、以下の情報をご提示ください。
- 試験対象製品(発泡体、多孔質材料など)
- 加工内容(抗菌剤の種類など)※開示可能な範囲で可
- 試験菌種
- 耐久性処理(耐水性試験・耐光性試験)の有無と区分
- SIAAマークの取得希望の有無
▶依頼書はこちら
※費用や納期は試験方法および数量により異なります。
FAQ(よくあるご質問)
| Q. | シェーク法とJIS K 6400-9の違いは何ですか? |
| A. | シェーク法はSIAAが定めた業界規格であり、JIS K 6400-9は日本産業規格です。 |
| Q. | JIS K 6400-9はどんな製品に適していますか? |
| A. | JIS K 6400-9はスポンジやウレタンフォームなど内部に空隙をもつ材料に用いられる試験方法です。 |
| Q. | 無加工品がない場合でも試験できますか? |
| A. | 可能です。菌液のみの対照区を用いて評価します。 |
| Q. | SIAAマーク取得に使用できますか? |
| A. | 可能です。本試験方法はSIAAマーク登録のための試験方法として定められています |
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お問い合わせ
大阪機能性試験センター:06-6577-0157
