シックハウス関連物質試験の概要 2022/6/6 VOCとは揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の略称で、におい物質など気体になりやすい化合物の総称です。VOCの中には、食べ物の良いにおいやアロマテラピーで用いるようなリラックス効果のある気体もありますが、溶剤臭やアンモニア臭などヒトの健康や気分に悪影響を与え得る物質も多くあります。シックハウス症候群という言葉をご存知でしょうか?新築、あるいはリフォームした居室で過ごしていると、目がチカチカする、頭痛がする、吐き気がするなどの症状が発生することがあります。これらは、居室に使用されている建築資材(合板などのボード類、壁紙、カーペットなど)から発生する人体に有害なVOCが原因と言われています。これらシックハウス原因VOCの代表例としては、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどがあげられます。これらのVOCは、建築基準法(国土交通省)、学校環境衛生基準(文部科学省)、室内濃度指針値(厚生労働省)などの法律やガイドラインで規制されています。ボーケンはVOC試験について長年の試験実績がございます。上記法律やガイドラインに準拠した物質の試験・評価はもちろん、これら以外のVOCにつきましても対応可能ですので是非ご相談ください。定型試験としましては、以下のリンク先にある小形チャンバー法、大形チャンバー法、デシケーター法がございます。これらのページも是非ご活用ください。VOCの分類略記沸点(℃)高揮発性有機化合物VVOC(先頭のVはVeryの意)<50揮発性有機化合物VOC50~260半揮発性有機化合物SVOC(先頭のSはSemiの意)260~380粒子状有機化合物POM(Particulate Organic Matter)>380※世界保健機構(WHO)によるVOC分類表 関連ページ 小形チャンバー法(JIS A 1901準拠のVOC放散速度試験)大形チャンバー法(JIS A 1911及び1912準拠のVOC放散速度試験)デシケーター法(JIS法及びJAS法準拠のホルムアルデヒド放散量試験)ホルムアルデヒド発散建築材料性能評価(国土交通省大臣認定業務)