帯電性試験 電気抵抗(JIS K 6911/ JIS L 1094/ IEC 61340) 2026/9/10 目的 樹脂・プラスチックおよび導電性繊維等を含有した衣料品・生地等の電気抵抗を測る試験として、JIS K 6911/JIS L 1094附属書A 表面漏えい抵抗測定法・ IEC 61340等があります。例えば電気抵抗が小さく電気が流れやすければ帯電しにくいと考えることができます。 電気抵抗とは? 電気の流れにくさを示し、Ω(オーム)で表します。一般的にゴムや樹脂は抵抗が大きく、金属や炭素等は抵抗が小さいです。 試験方法 以下3種の試験が可能です。 JIS K 6911 準用JIS L 1094 附属書A表面漏えい抵抗測定法IEC 61340主な対象品樹脂・プラスチック繊維(生地)繊維(製品)試験結果体積抵抗率/表面抵抗率表面漏えい抵抗率表面抵抗値一般的な目安値–1012Ω以下1012Ω以下 体積抵抗率、表面抵抗率測定法(JIS K 6911準用) 主にプラスチック材料に対し、体積抵抗率および表面抵抗率を測定します。 試験方法 20℃、65%RHの環境下で実施します。測定項目(体積抵抗率、表面抵抗率)に応じて試験片への電極の取り付け方を変え、測定します。※体積抵抗率は試験片の厚み方向の電気抵抗、表面抵抗は試験片の水平方向の電気抵抗を表します。 計算式 ρv = πd²/ 4t × Rvρs = π(D + d) / (D – d) × Rsρv :体積抵抗率(MΩ cm) ρs :表面抵抗率(MΩ)d :表面電極の内円の外径(cm) t :試験片の厚さ(cm)Rv :体積抵抗(MΩ) D :表面の環状電極の内径(cm)Rs :表面抵抗(MΩ) JIS L 1094 附属書A 表面漏えい抵抗測定法 生地のタテ/ヨコそれぞれの表面漏えい抵抗を測定します。 試験方法 試験は20℃、40%RHの環境下で行います。試験片(80㎜×50㎜)の両端を試験機クリップで挟み、1000Vまたは10Vで印加した1分後の直流電流(A)を計測し、抵抗率(Ω)を求めます。 計算式 試験片の電気抵抗率(Ω)=印加電圧(V)/電流計の指示値(A) 評価の目安 制電糸が入っている場合は1012Ω以下。 衣類の試験のための抵抗測定法(IEC 61340-5-1 付属書A A.3 準拠) 表面抵抗値及び、縫製部等を含む衣服の全てが電気的に連続していることを確認する為に行う試験です。半導体や精密電子機器の製造環境で重視される国際規格です。 試験方法 試験は23℃、25%RH環境で実施します。衣類の上に、2つのプローブを置き、プローブ間の抵抗値を測定します。電圧は直流100 V とします。 評価の目安 目安値は1012Ω以下(IEC 基準1012Ω以下)。 FAQ(よくあるご質問) Q.衣類の試験のための抵抗測定法(IEC 61340-5-1 付属書A A.3 準拠)は生地でも実施可能ですか?A.実施は可能です。本来の目的とは異なりますので、数値は比較評価等によって良否の判断が必要です。 Q.帯電性と電気抵抗の試験の使い分けが難しいです。A.下記に整理されていますので、ぜひ閲覧ください。No332_冬の衣類にほしい機能「帯電防止性」で快適・安全! 関連記事 帯電性試験(JIS L 1094・JIS T 8118):繊維製品 – 帯電性試験のご紹介です。 –No324_秋冬(AW)商品に+1の機能、つけてみませんか??No332_冬の衣類にほしい機能「帯電防止性」で快適・安全! お問い合わせ 機能性事業本部 東京機能性試験センターTEL:03-5669-1415 お問い合わせはこちら