REACH規制 Annex XVII Entry 77:ホルムアルデヒドの放散量試験 2026/9/18 目次 概要対象となるアイテム基準値試験方法試験スケジュール試料の梱包方法お問い合わせ関連ページ 概要 REACH規則 Annex XVII(制限物質)Entry 77に おいて、EU市場で販売される製品・成形品に対して、ホルムアルデヒドの放散について規制がされています。この規制は2026年8月6日以降に流通する製品に対して適用されています。 対象となるアイテム REACH規制は一般消費財全般が対象となります。Annex XVII(制限物質)Entry 77については、ホルムアルデヒドを使用している製品や、原料としてホルムアルデヒドを使用している樹脂(メラミン樹脂やフェノール樹脂など)を使用している製品の場合、注意が必要です。対象外となる例:主に屋外で使用する製品・工業用途の成形品・医療機器・中古品など 基準値 REACH規則 Annex XVII(制限物質)Entry 77では、含有量ではなく放散量で規制が設けられています。放散量とは、製品を一定条件の空間に置いた時、空間内の空気に含まれるホルムアルデヒドの濃度がどの程度になっているかを示す値となります。下記試験によって、定常状態(測定結果のブレ幅が一定期間の間で一定未満の状態)まで試験を繰り返し実施し、定常状態が確認できた時点での測定結果によって、規格値未満であるかを評価します。 対象製品規格値(最大放出量)家具及び木質系成型品0.062㎎/ⅿ³家具及び木質系成型品以外の成形品0.080㎎/ⅿ³REACH規制にて定められている基準値 試験方法 チャンバーを使用して試験を実施します。ボーケンでは、小型チャンバーと大型チャンバーの2種類の設備がございます。温湿度などの試験条件は日本のJIS規格と異なり、EUの気候に合わせた内容となっています。 試験条件REACH規則Annex XVII Entry 77小形チャンバー法JIS A 1901温度・湿度23℃・45%28℃・50%試料負荷率 ※1㎡/㎥ ※2.2㎡/㎥換気回数1回/h0.5回/h測定日数定常状態が確認できるまで最大28日間実施し、定常状態での値によって評価1,3,7日後の各測定結果によって評価 小型チャンバー(20L) 大型チャンバー(24ⅿ³) ※試料負荷率についてREACH規制では基本を1ⅿ²/ⅿ³としていますが、製品によって以下の負荷率に変更可能です。これは規制の基になっている法律「EN717-1」が木質パネルを対象とした法律のため、屋内における製品の占有率として1ⅿ²/ⅿ³と定められていますが、REACH規制の対象となる一般消費財は室内での占有率がはるかに低いためです。 製品例試料負荷率小型チャンバー(20L)における表面積壁紙など1.0㎡/㎥200 ㎠床・天井など0.4㎡/㎥80 ㎠小面積の製品(例:ドア、窓、暖房システムなど)0.05㎡/㎥10㎠非常に小さな表面の製品(例:シーラントなど)0.007㎡/㎥1.4㎠製品の種類による試料負荷率の変更について 試験スケジュール 試験は以下の2条件のどちらかが達成された段階で終了となります。・連続4日間8回測定の結果がすべて定量下限値未満(測定値が出ない状態)であり、上昇も見られない 最短4日間で終了 ・測定値が出ている場合、連続する4日間の測定結果で定常状態が確認できるまで繰り返し実施 最短10日で終了。最長28日まで実施可能。 試料の梱包方法 測定対象物質が試料から揮散することを防ぐことと、輸送・保管中に他の荷物・試料から移染してしまうことを防ぐために、上記のようにしっかりと梱包してください。 お問い合わせ 大阪認証分析センター〒552-0021 大阪市港区築港1丁目6番24号TEL:06-6577-0031 お問い合わせフォームはこちら 関連ページ 小形チャンバー法(JIS A 1901準拠のVOC放散速度試験)大形チャンバー法(JIS A 1911及び1912準拠のVOC放散速度試験)自動車部品のVOC測定法試験(JASO M 902及びM 903、ISO12219、その他規格) – JASO M902及びM903、ISO12219-2及び-9のVOC放散試験 –欧州REACH規則の概要